曹洞宗起源
仏陀によって開かれた仏教は、弟子から弟子へ脈々と受け継がれていき、6世紀、28代目の弟子である達磨大師によって、インドから中国に禅が伝わった。そして、大師から6代目の
曹渓山六祖大鑑慧能禅師の代に、禅の教えは中国全土に広まり、さらに、慧能禅師から6代目の
洞山良价禅師に受け継がれたとき、良价禅師の弟子である曹山本寂禅師とともに、日常生活に即した綿密な禅が完成する。
13世紀、教えは
道元禅師に受け継がれ、道元禅師から4代目の
瑩山禅師によって日本中に広まって行った。
後に、曹渓山の曹と洞山良价の洞、あるいは、洞山良价の洞と曹山本寂の曹をとって曹洞宗と呼ばれるようになった。
宗祖 道元禅師と瑩山禅師
曹洞宗では、他宗で宗祖にあたる祖師を「両祖」といって二人たてている。
ひとりは、高祖の
承陽大師・
道元、もうひとりは太祖の
常済大師・
瑩山紹瑾。
高祖は父、太祖は母にたとえられている。
→道元禅師の教え
曹洞宗のご本尊
釈迦牟尼仏をまつることが多い。
これは教えの根源を、菩提樹の下で悟りを開いたお釈迦さまの瞑想体験そのものに求めるため。
また、両祖である道元と瑩山をお釈迦さまとともに尊崇し「
一仏両祖」として尊んでいる。
→当寺のご本尊・釈迦牟尼仏